亞細亞神出鬼沒

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【2022年6月最新】中国・ラオス鉄道(ラオス側)の利用方法

 中国・習近平政権が提唱する現代版シルクロード「一帯一路」構想に基づき建設され、2021年12月に開通した中国・ラオス鉄道は現在、コロナの影響で中国側とラオス側で分離して運行されている。5月9日にラオス政府が外国人の入国規制を撤廃したことから、今後外国人観光客の利用も増えるとみられるため、運行形態、乗車券の購入方法、移動手段などをまとめた。

中国・ラオス鉄道の準高速列車「瀾滄号」


【運行形態】

※6月3日現地調査時点で1日3往復
ビエンチャン~ボーテン(中国国境) 準高速列車(C82/C81) 1往復 ビエンチャン発0750   ボーテン発1155
ビエンチャンルアンパバーン 準高速列車(C84/C83) 1往復
ビエンチャン発1605 ルアンパバーン発1830
ビエンチャン~ボーテン 普通列車(K12/K11) 1往復 ビエンチャン発0900 ボーテン発1640
 

【運賃】(準高速列車・2等車の例)
ビエンチャン~バンビエン 103000キープ
ビエンチャンルアンパバーン 198000キープ
ビエンチャン~ボーテン 333000キープ

 

運賃表(中国語版)万象=ビエンチャン 琅勃拉邦=ルアンパバーン 万荣=バンビエン 磨丁=ボーテン



【購入方法】
ネット予約不可。電話予約の上、売り場で受け取りは可。

空席状況や最新の時刻表、告知などはフェイスブックの公式アカウント

https://www.facebook.com/LaosChinaRailway
にて参照可能。ラオ語も自動翻訳をかければ意味は分かる。

フェイスブックで毎日発表される空席状況

駅とビエンチャンルアンパバーン市内に発売所あり。
ビエンチャン市内の発売所は中心部のショッピングモール「ビエンチャンセンター」内、ルアンパバーンの発売所はPHONGTHISALATH通りにある。

ビエンチャンセンターの乗車券発売所

乗車券発売所があるビエンチャンセンターの外観。中国銀行が入っているビルの1階。




購入時には身分証明書、接種証明が必要とされたが、実際には確認されなかった。
問題は決済方法。現時点で現金やクレジッドカードは不可で、ラオスの決済アプリ「OnePay」のみに対応している。現地の方に現金を渡して、代理決済してもらうなどの工夫が必要となる。この問題は徐々に解決されると思われるが、現在は外国人にはハードルが高い。

乗車券の実物



ビエンチャン駅】

ビエンチャン



中心部からはかなり離れており、市バス22番(タラートサオ0600、1300発の2往復)もあるが、トゥクトゥクなどで移動するのが現実的。

ルアンパバーン



マイナーな国では意外に使える中国SIMのローミング

 アジア各地で使い勝手の良いSIMカードとしては、タイの通信キャリア(AIS、TRUEなど)のローミング用SIMが格安なのは間違いないのだが、マイナーな国はカバーしていないという難点がある。

 そんな方におすすめしたいのが中国移動(チャイナ・モバイル)の一帯一路パック(一带一路多国流量包)だ。SIMカードを中国国内で入手し、本人確認書類で登録を済ませるという手間はあるが、カバー範囲がかなりすごくて、中央アジア西アジア、東欧方面に行くにはかなり使い勝手がよい。SIM購入時にはローミング機能をONにしてもらおう。そうすればウェブサイトやアプリで簡単に手続きができる。

 

使用範囲は、

シンガポール、マレーシア、タイ、フィリピン、インドネシアパキスタンバーレーンオマーンハンガリーチェコポーランド、ロシア、スロバキアクロアチアベラルーシカザフスタンウズベキスタン、モンゴル、ブルガリアモンテネグロアルバニアウクライナスロベニアエストニアラトビアマケドニアルーマニア、トルコ、クウェートベトナムバングラデシュ、インド、カンボジアボスニア・ヘルツェゴビナアルメニアアゼルバイジャンセルビアミャンマーモルディブ、ネパール、スリランカ、イラン、ブルネイキルギスタンタジキスタンラオスイスラエルパレスチナジョージア、エジプト、サウジアラビアアフガニスタン

この範囲ならどこでも使えるというわけだ。
 

 

 無論現地のSIMが最安だが、何カ国もハシゴするとか、入国後すぐ使いたい場合には選択肢になるだろう。ちなみに料金は28元/日からで使い放題だ。日数が長いと単価も下がる。

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料金表

 

 ただ、フェイスブックなど中国政府の覚えがめでたくないサイトの閲覧には中国本土と同じ規制がかかるので注意が必要だ。そういう場合はVPNサービスを併用する必要がある。